2006/03/20 F☆☆☆☆の建材を使用しているので安全? VOCとは?

最近、建材にF☆☆☆☆の表示をよく見かけませんか
住宅メーカーやビルダー、リフォーム会社等のパンフレットやチラシにシックハウス対策として
「F☆☆☆☆の材料を使用しているため安全」云々とよく見かけますが
これだけではシックハウス対策になっていません
F☆☆☆☆の頭につく ”F”の意味をご存知でしょうか。
これはホルムアルデヒド(Formaldehyde)のFです。
つまり、建材から発散するホルムアルデヒドのみを規制しており、他の揮発性有機化合物
は全く規制の対象外なのです。

VOCの規制は13品目あったのでは?とお思いの方
13品目はあくまでも厚生労働省の指針値なのです。
これも規制ではなくあくまでも指針値なのです。
改正建築基準法(国土交通省)ではホルムアルデヒドと防蟻剤のクロルピリホスの規制だけです
クロルピリホスは全面使用禁止。ホルムアルデヒドは使用する建材のF☆印の数に応じて使用する面積
の制限です。室内の濃度基準はありません。

シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)は300品目とも言われています。
このうちの1品目、ホルムアルデヒドだけを規制してもシックハウス症候群の根本的な解決にはならない
のは明らかです。

この辺、専門家であるはずのハウスメーカーやビルダー、リフォーム業者もF☆☆☆☆を使えば安全
と誤解されている向きがあります。

建材メーカーやクロス糊のメーカーもノンホルマリン(ホルムアルデヒドを全く使用していない)の製品を
商品化してPRしていますが、防腐剤や接着剤の原料として、代わりに何を使用しているのでしょうか。
これは、メーカーはあまり明らかにしていませんが、イソシアネートと言う化学物質を代用している可能性が非常に高いと思われます。
イソシアネートは皮膚や粘膜に付着するとカブレや炎症を引き起こし、揮発した蒸気を吸い込むと
重症の場合ゼンソク状の気管ケイレン発作を起します。マウスの実験では2滴を経口投与して即死した
報告もあります。かなり毒性の強いものですが、なぜか建材への使用制限や指針値もありません。
建材メーカーはノンホルマリンをPRするだけではなく、代用物質明らかにして、注意も促すべきかと
思います。