2006/04/ 2 何でも分解できる?魔法の万能薬ではありません 空気(酸素)触媒

酸素触媒は強力な酸化還元反応によって、表面にある有機化合物やタバコのヤニ等の汚れ、大腸菌やウィルス等々さまざまなものを分解してくれます。しかしながら、あらゆる物を一気に分解してしまうとカン違いされるむきもありますので注意が必要です。酸化還元反応は適切な量と条件のもとで起こるものです。光触媒もそうですが、無光型酸素触媒は大量の物質を分解するには不向きですが、少しのものが徐々に増えてくるものに対しては大きな効果があります。

例えば、細菌やウィルス、カビなどは最初から大量にそこにいるわけではなく、よそから何らかの方法で移ってきてその場所が適した環境であればネズミ算的に増えていく場合です。浴室や換気扇、車のボディー、外壁、看板等の汚れも最初からひどく汚れているわけではなく徐々に汚れが付着して積み重なったものです。シックハウス症候群の原因とされる揮発性有機化合物(VOC)も通常短時間で大量に吸い込むことによって暴露する場合よりも少量のVOCを長期間に渡って吸い込むことにより暴露する場合の方が一般的です。悪臭物質、例えばアンモニアや硫化水素などはほんの少量でも悪臭として感知されます。このような場合では酸素触媒セラグランがおおいに活躍できるのです。